受け入れる

宮城県内の薪灰の中の放射能汚染について

先日、東北大学の研究所から私の使用している薪ストーブの灰の中の成分を検査したいという電話がありました。

県内のデータを集めているので、登米周辺のデータも使わせて欲しいとのことでした。

私自信も気にかけていた事だったので、1kgほど検体に出しました。

結果はセシウム134と137をあわせて1kgあたり570ベクレルでした。

県内の高いところでは8000ベクレルを超えるところもあるそうで、それから比べるとキレイな灰と言われました。

私が使用していた薪は、屋根付きの小屋に乾燥させてあったものなので、そんなに高くはないだろうと思っていました。

8000という数字と比べると570はかなり低く感じられますが、やはり無いわけではないのですね。

キレイとは言えないと思います。


今回の事故により、汚染レベルの高い地域では1平方メートルあたりの土地に数万ベクレルとかいうとんでもない数字を耳にし、汚染の深刻さを改めて考えさせられます。

政府が除染除染としきりに言っていますが、政府はキレイごとを並べているだけなのですね。京大原子炉実験所の小出裕章さんの話を聞いているとそう思えます。

県内でも除染地域に指定された地域がありますが、政府からの具体的な指示はなく、各自治体で除染について自主的に勉強し始めているのが現状のようです。


今回の検査結果について、数字が高かろうと低かろうと、私は公表しようと思っていました。私だけ知っていて黙っていたのなら、事故後にspeediでの汚染予測を知りながら隠した国と同じになると思うからです。大げさかもしれませんが...

汚染の濃淡については地域によって異なります。一番大切なことは汚染の事実を隠したり、見て見ぬふりをするのではなく、現実として受け入れながら生活していかなければならないということです。

汚染されたガレキを全国で受け入れる入れないでモメテいるそうですが、焼却施設にフィルター等の設備を整えた上で、全国で引き受けるべきだと私は考えます。

事故によって汚染されてしまったという現実、国民一人一人がしっかりと受け入れながら生きて行かなければなりません。

汚れたモノ、危険なモノは人に押し付けるという考え方にこそ、この国に54基も原子力発電所を作らせてしまった原因があるのではないでしょうか。



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明日は晴れるといいですね。

ippo
by coffeeippo | 2012-01-07 23:47

今日も一歩 明日も一歩 精進です


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